Life as Kamino Rui

MtFの私「神野留衣」と、私の現実世界での姿「僕」の二人の日常生活

期末考査終了

やっと忙しい日々が一段落して、一息をついている神野留衣です。

期末考査が昨日やっと終わりました。
そう、昨日…期末考査が終わりさえすれば、後は平穏で楽な日常が待っているか、と問われると、そうではないのが私の通っている学校の特徴です。

まず、今日提出のレポートを書きあげなければいけませんでした。
それはまあ、私が今日まで書いていなかったのがいけないのですが。
それはつい先程終わりました。

さらに、定期考査が終わると、大抵の場合、その後数日間はそのまま授業があるか、または休みになることが多いと思うのですが、私の学校は後者であるにもかかわらず、学校に行かなければならないのです…いや、行かなければならないということはないけれど、夏休み明けの文化祭のための準備等のために、これから先夏休みの間も、かなりの回数学校に行くことになるのです。

まあ、私は学校に行きたくてしょうがない人なのでむしろ嬉しいのですが(笑)。

もうひとつ付け加えると、林間学校が夏休みの期間中にあります。
まあ、特に心配事は無いのですが…少し面倒です。
しょうがないけれどね、だって、自分男子だから、身体は。わかってるって。
まあ、今までも何度も修学旅行に行って、慣れてますから問題ありません、と自分に言い聞かせることにします。
…。

そういえば、期末考査の間、私は極力頭の中で私のことを考えないように努力してみました。
母親に、
「そんなことを理由に嫌なことから逃げているだけだ」
と言われて、さすがに嫌になったからですが(うーん、結局これも嫌なことから逃げているだけのような気がしないでもないなぁ…)。

でも、そうやって努力していても、急に頭の中で何かがあふれてしまうことがありました。
結局こんな風にやっていたって何も変わらないじゃないか。自分何やってるんだろう。こんな生活嫌だ。何で自分だけ他人とは違うのだろう…。
どんなに僕が押さえつけても、結局は私なんだな、と感じました。
そう考える頭の上から、ささやく僕の声。
無理だよ。キモチワルイ。わかっているんだろう?
今思い出して少し身体中が寒くなりました。

今こうやって冷静に考えていれば、そんな考えは事実無根で被害妄想なだけであると理解することができるのですが、でも結局のところ、私とこの身体が離れていくのが、毎日嫌です。
この身体は、所詮入れ物なんだと思っていても。
将来入れ替えられるようになったらいいな、と考えつつ。

そういえば、最近少し風邪気味だということもあるのですが、なんだかわずかに声が低くなっているような気がします。気のせいであってほしい。

いや、今までは幸運すぎるほど、高い声だったから、しょうがないってことは、わかってるのに…それでも嫌です。

そういえば、選択芸術で独唱のテストがあったのですが、まあ今まで通り私は高い声で歌いました。
その時感じたのは、自分って結構緊張に弱いタイプであるということ。
歌っている間、身体中が痺れてしまって、その後席に戻ってからもしばらく痺れがとれませんでした。
そして…学校の友達は、私が高い声で歌うことを別に変だと思わないでいてくれる、ということです。
私の学校の人々は、むしろ普通ではないということの方が普通、というか、みんな何かしらの得意分野があり、そしてそれぞれの個性があり、それをお互いに認め合えるという、素晴らしい人々ばかりです。
きっとそれは、先生方も例外ではないでしょう。

だからもし、私が僕から私に変わっても、受け入れてくれるだろう…という話は何度もしましたね。

でも、結局はそんなこと何もわからない…のかな。

物事は、悪い方向にはいくらでも悪く考えられます。
自分は悪く考え過ぎなのかな。

でも、私のことを打ち明けた二人目の友達の言葉も真実のような気もしないでもありません。
それは、「必ずしも自分が本当に望んでいても、叶わないものがある、物理的・時間的にも無理なことがある」ということ。

私はあまり、この言葉を受け入れたくないと、心の底では思っている気がします。
でも、この言葉が真実であるということ、この言葉を語っている彼女の体験がそれを示しているということ、すべてを理解できるわけではありませんが、その言葉がどれだけの重みを持っているのか、私はわかっているつもりです。

この言葉を受け入れてしまったら、きっと私は…どうなるんだろうか。

わからないけれど、でも彼女が同時に教えてくれたこと。
それは、この気持ちを万人向けに記録を取ること。
自分のような人に、いつの日か伝えられるように。

 

 

わからない真実があるから、ヒトはそれを追い求める。
わからないことがなくなることはない。
自分は何者かと問うているこの行動こそが、私が生きているという証。
そう、生きているんだ。
でも私はまだ、よくわからない。
だから、歩き続ける。
記し続ける。
「あのドアを開けて、よかったんだと告げる、その一瞬まで」
その日が来ることを願って。